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片方の腰が痛い

片方の腰が痛い
(左腰または右腰が痛い)

片方の腰が痛い(左腰または右腰が痛い)腰の左右の片側が痛む、ということはありませんか?
身体の歪み、ホルモンバランスの乱れ、あるいは疾患など、さまざまな原因によって、そのような片側性の腰痛が起こることがあります。
症状に気づいたら、お早目に当院にご相談ください。

急な右側の腰痛が
女性に多いのはなぜ?

いわゆる「腰痛持ち」の方の男女比は、1:2と明らかな差があります。これには、女性の方が、筋肉量が少なく腰に負荷がかかりやすいこと、妊娠・出産などに伴うホルモンバランスの急激な変化によって靭帯が緩みやすいことなどが影響していると言われています。また、女性特有の病気である子宮内膜症を原因として腰痛が出ることもあります。
腰痛持ちの女性が多いために、右側の腰痛を訴える人の数も、女性の方が多くなるのです。

急な腰痛の対処法・寝方

夜間に急な腰痛に襲われ、すぐに受診できない時など、ご自身でできる対処法・寝方をご紹介します。

RICE処置

急性腰痛の応急処置の基本となるのが、RICE処置です。
RICEとは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとったものです。

Rest(安静)…痛みの出る姿勢や動作を避け、安静にします。
Ice(冷却)…氷嚢、タオルで包んだ保冷剤などを、患部に15~20分ほど当てます。
Compression(圧迫)…包帯やサポーターなどで、患部を適度に圧迫します。
Elevation(挙上)…患部を心臓より高い位置に上げます。

痛み止めの内服

市販の痛み止めを飲むという方法です。あくまで一時的な対処法と捉え、常用しないようにしましょう。

寝る時の姿勢を改善する

仰向け寝の場合

太もも~膝裏のあたりにクッションを置き、脚をやや高くすると、腰への負担が軽減します。

横向き寝の場合

膝を曲げ、その膝と膝の間に薄めのクッションを挟むと、腰・脚が水平になり、腰への負担が軽減します。

片方の腰が痛い場合の
考えられる原因・疾患

主に、以下のような原因・疾患が考えられます。

身体の歪み

片脚に体重をかけて立つ癖、座った時に脚を組む癖、筋肉量の左右差などによって、身体の歪みが大きくなっている場合、腰の片側が痛むということがあります。ぎっくり腰の原因になることもあります。

腰椎椎間板ヘルニア

腰の椎間板が飛び出し、神経を圧迫します。腰やお尻の痛み、下肢の痛み・しびれといった症状を伴います。

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腰部脊柱管狭窄症

脊柱管が狭くなることで、中を通る神経が圧迫されます。腰やお尻の痛み、下肢の痛み・しびれ、間欠跛行などの症状が見られます。

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骨粗しょう症に伴う圧迫骨折

骨粗しょう症で骨がもろくなると、ちょっとした衝撃で、あるいは気づかないうちに背骨が骨折することがあります。

ぎっくり腰(急性腰痛症)

重い物を持った時、急に腰をひねった時などに、突然発症する腰痛です。鋭く強い腰痛を伴います。

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便秘

腹痛、腹部膨満感といった症状に加え、腰痛を伴うことがあります。

腎臓や膵臓の疾患

尿路結石、腎盂腎炎、急性膵炎などの疾患の症状の1つとして、腰痛が見られることがあります。

婦人科疾患

月経困難症、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの疾患が原因になることもあります。

片方の腰の痛みに対する検査

片方の腰の痛みに対する検査片側の腰の痛みは、筋肉や関節、神経、内臓などさまざまな原因が考えられます。
問診・診察では、痛む位置や強さ・タイミング、既往歴、服用中の薬などについて詳しく確認します。
その上で、レントゲン検査、CT検査、MRI検査などの画像検査を行い、診断します。
痛みの原因を正確に把握することが、最適な治療につながります。

片方の腰が痛む場合の治療方法

主に、以下のような治療があります。
何らかの疾患の診断がついた場合には、その疾患に応じた治療を行います。

保存療法

保存療法非ステロイド性抗炎症剤・筋弛緩薬を用いた薬物療法、ステロイド注射・ブロック注射などを行います。
痛みが落ち着いてからは、運動療法・物理療法を組み合わせたリハビリテーションを行います。また姿勢の改善なども大切です。

リハビリテーションについて
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手術療法

保存療法で十分な効果が得られない、すでに日常生活に大きな支障をきたしているといった場合には、手術も検討します。
手術が必要になった場合には、速やかに提携する病院へとご紹介します。