- 当院のリウマチ科について
- リウマチ科で対応する症状
- リウマチ科で対応する疾患
- 関節の痛み・関節が変形するリウマチ
- リウマチになりやすいのは40~60代の女性
- リウマチの原因は?
- リウマチの症状・初期症状は手のこわばりや関節の痛み
- リウマチの検査
- リウマチは治る?治療方法について
- リウマチになったらやってはいけないこと
当院のリウマチ科について

リウマチは完治させることが難しい病気ですが、薬物療法によって寛解(症状が落ち着いた状態)を維持することは可能です。当院では、院長の以前の勤務先である病院と連携したリウマチ治療を行っています。また近隣の基幹病院のリウマチを専門とする医師をご紹介することも可能ですので、安心してご相談ください。
当院のリウマチ科では、関節リウマチをはじめとするリウマチ性疾患、および膠原病について、幅広く診療いたします。
リウマチ科で対応する症状

- 起床時、手指のこわばりを感じる
- 手や足の動かしづらさを感じる
- 手に持ったものをよく落としてしまう
- 手や足、あるいは膝などの関節の痛み・腫れ
- 関節が変形してきた気がする
- 全身倦怠感、微熱、貧血が続いている
- 目の乾きがある、ゴロゴロしている
- 体重減少
- 寒いと手指が白色~紫色になる
- 皮膚に赤色、紫色の斑点がある
- 手、腕の皮膚が厚くなってきた
リウマチ科で対応する疾患
- 関節リウマチ
- リウマチ性多発筋痛症
- RS3PE症候群
- 掌蹠膿疱症性脊椎関節症
- 乾癬性関節炎
- 強直性脊椎炎
- 脊椎関節炎
- 反応性関節炎
- 全身性エリテマトーデス
- シェーグレン症候群
- 全身性強皮症
- 多発性筋炎
- 皮膚筋炎
- 混合性結合組織病
- 成人スチル病
- 高安動脈炎
- ANCA関連血管炎
- サルコイドーシス
- ベーチェット病
- 再発性多発軟骨炎
関節の痛み・関節が変形するリウマチ
リウマチ(関節リウマチ)とは、関節にある滑膜で炎症が起こり、関節の痛み・変形を伴う病気です。
起床時の手のこわばり、あちこちの関節の痛みなどがございましたら、リウマチの可能性を考え、一度当院にご相談ください。早期であるほど、治療の効果も得られやすくなります。一方で進行すると関節が変形し、日常生活に大きな影響を及ぼします。またリウマチは、肺・心臓の病気を引き起こすこともあります。
リウマチになりやすいのは40~60代の女性

リウマチは、特に40~60代の女性によく見られます。
この特徴は、女性ホルモンの影響によって、自己抗体やサイトカインが活性化されるために生じるものと考えられています。
気になる症状や違和感がございましたら、お気軽にご相談ください。
リウマチの原因は?
リウマチの原因についてはっきりしたことは分かっていませんが、リウマチになりやすい体質の遺伝の影響が指摘されています。その他、喫煙、歯周病、アスベストの吸入なども、発症に影響すると考えられます。
これらの因子によって免疫システムに異常が生じ、炎症や関節痛が引き起こされます。
リウマチの症状・初期症状は手のこわばりや関節の痛み
リウマチの初期症状としては、手指のこわばり、全身倦怠感、微熱などが挙げられます。
- 手指のこわばり(特に起床時)
- 全身倦怠感、疲労感
- 微熱
- 関節の痛み、腫れ、変形、しびれ
- 食欲不振
など
症状が現れやすい関節・部位
- 肩
- 肘
- 手指の付け根
- 手首
- 股関節
- 膝
- 足首
- 足指の付け根
など
リウマチの検査

リウマチが疑われる場合には、血液検査・レントゲン検査などを行い、問診で伺った症状や身体の所見とあわせて総合的に診断します。
初期のリウマチの場合、骨に異常が認められないこともあるため、その場合は超音波検査、MRI検査などが必要になります。
リウマチは治る?治療方法について
リウマチは、完治が極めて難しい病気です。
症状が落ち着く「寛解」を目指し、また維持するための治療を行います。必要に応じて、他病院と連携したり、リウマチを専門とする医師をご紹介したりと、重症度に関係なく患者様お一人おひとりが必要な検査・治療を受けられるよう努めています。
薬物療法
痛み・炎症を軽減するため、抗リウマチ薬・ステロイド・非ステロイド性抗炎症薬の内服、生物学的製剤の注射などを行います。副作用も考慮した、お一人おひとりに合った治療をご提案しますので、ご安心ください。
保存療法(リハビリテーション)
運動療法などのリハビリテーションも、リウマチの治療では重要となります。
具体的には、手を開いたり握ったりする運動、手首や膝を曲げ伸ばしする運動などを行います。医師の指導のもと、理学療法士が患者様に合ったプログラムを提供していきます。
リウマチになったらやってはいけないこと
リウマチかもしれないと感じた時、また診断後に治療を開始してからも、以下のようなことはお控えください。
症状を悪化させたり、治療の効果を薄れさせてしまったりする可能性があります。
過労・ストレスの蓄積
過労、精神的なストレスの蓄積は、どちらもリウマチを悪化させてしまう可能性があります。お仕事などのご都合もあるかと思いますが、できる限り疲労・ストレスが溜まらないよう、環境を整えましょう。
過度の安静・長時間の同じ姿勢
痛みがあるからと、1日中寝ている・座っているといった生活を送ると、筋力の低下・可動域の減少を招き、こわばりなどの症状がさらに悪化します。医療機関やご自宅でご自身に合ったリハビリに取り組みましょう。また同様の理由で、デスクワークなどで長時間同じ姿勢になることも控えましょう。
過度の運動
身体が疲れ切ってしまうような過度の運動は、リウマチの症状を悪化させます。特に急性期、症状が強く出ている時にはお控えください。
喫煙
喫煙は、リウマチのリスク因子の1つです。関節の破壊を進めてしまったり、肺炎を合併したりするリスクも増大しますので、必ず禁煙をしてください。
合わない靴・ハイヒールを履く
ご自身の足に合っていない靴を履くと、関節の変形が進みます。またサイズが合っていても、ハイヒール、過度に先が細い靴など、偏った負担がかかる靴は同様に変形の原因となります。
偏った食生活
砂糖が多く入った飲食物、赤身肉、加工食品はいずれもリウマチを悪化させるリスク因子と言われています。完全に避けることは難しいですが、少なくとも摂り過ぎないようにしましょう。
正座
正座は、膝・足首に負担をかける姿勢です。座椅子、ソファなどを使用することで、関節への負担を軽減しましょう。
