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足底筋膜炎

歩き始めに痛みが出やすい
足底筋膜炎

歩き始めに痛みが出やすい足底筋膜炎足底筋膜炎(足底腱膜炎)とは、足裏の土踏まずのアーチを支える靭帯(足底筋膜)で炎症が起こる疾患です。
過度なジョギング等のトレーニング、長時間の立ち仕事、合わない靴、偏平足などを主な原因とします。
特徴的な症状として、起床してからの第一歩目、休んだ後の始動時の第一歩目に足裏に生じる痛みが挙げられます。
薬物療法、リハビリテーション、PRP療法といったいくつかの治療法がありますが、当院では体外衝撃波治療にも対応しております。一般的な保存療法を6ヶ月以上行っても十分に改善しない難治性の足底筋膜炎については、保険診療として体外衝撃波治療を受けられます。

足底筋膜炎の原因は?

足底筋膜炎は、足底筋膜への過度・繰り返しの負担によって発症します。
そのため、ジョギングを始めとするトレーニング・スポーツ、長時間の立ち仕事、合わない靴、偏平足などが原因となります。また、一般的に年齢を重ねるほど足底筋膜が硬くなるため、足底筋膜炎の発症リスクが高くなると言われています。

足底筋膜炎になりやすい人

  • ジョギング、ダンスなど、足裏への負荷の高い運動・スポーツをしている人
  • ロードワークなどでアスファルト等の硬い地面を走る人
  • 長時間の立ち仕事
  • 偏平足(アーチが低い)の人
  • 大きさや形の合っていない靴を履いている人
  • 40~60代くらいの人
  • 太っている人

足底筋膜炎の症状

足底筋膜炎では、以下のような症状が見られます。

足底筋膜炎の症状
  • 起床後、安静後の歩き始めの足裏の痛み(歩いているうちに軽快する)
  • 長時間歩いた時の足裏の痛み
  • ジャンプをした時のかかとの痛み
  • 足底筋膜の腫れ
  • 足の指を反らした時、つま先立ちをした時の足底筋膜の痛み

足底筋膜炎の検査

足底筋膜炎の検査問診・診察では、痛みのある場所・タイミングやスポーツ歴、既往歴、靴の種類などについて確認いたします。
その上で、レントゲン検査、超音波検査などを行い、診断します。
また、痛みの原因が他の疾患である可能性がある場合には、MRI検査を行って、より精密に足底筋膜や周辺組織の状態を確認します。

足底筋膜炎の治し方・
どのぐらいで治る?

診断後は、主に以下のような治療を行います。

保存療法

保存療法消炎鎮痛剤の内服や外用、また痛みが強い場合には期間を限定してステロイド注射を行います。
痛みが落ち着いてからは、運動療法・物理療法を組み合わせたリハビリテーションを行います。

リハビリテーションについて
詳しくはこちら

体外衝撃波治療

身体の外から衝撃波を当て、慢性疼痛を改善する治療です。現在、難治性の足底筋膜炎に対してのみ、保険が適用されます。

体外衝撃波治療について
詳しくはこちら

再生医療(PRP療法)

再生医療(PRP療法)患者様ご自身の血液から成長因子を含むPRP(多血小板血漿)を抽出し、足裏へと注射します。自己再生力を高め、損傷した組織の修復を促進します。

PRP療法について
詳しくはこちら

手術療法

ごく稀に、手術が必要になることがあります。その場合は、速やかに提携する病院をご紹介します。

足底筋膜炎はどのぐらいで治る?

適切な治療を行えば、多くの場合、数ヶ月以内に治ります。難治性の足底筋膜炎に対しては、保険診療で体外衝撃波治療を受けられますので、長引く場合も当院にご相談ください。

足底筋膜炎になったら
やってはいけないこと

足底筋膜炎の診断後は、以下のようなことはお控えください。

激しい運動・トレーニング

足裏に負担のかかる激しい運動、トレーニングは、症状を悪化させます。医師の許可が出るまでは控えましょう。

大きさ・サイズの合わない靴を履く

大きさ・サイズの合った、クッション性のある靴を履くようにしましょう。履物として機能が高くないサンダル、ハイヒールなどは使用を控えましょう。

長時間の立ちっぱなし

お仕事などで避けるのが難しいこともあるかと思いますが、椅子を使わせてもらう、小まめに休憩をとるなどして、対策しましょう。

市販薬で痛みをごまかし続ける

痛みを抑えようと、市販薬を飲み続けるといったことは避けましょう。どのようなお薬でも、飲み続けることにはリスクがあります。お薬は、医師が処方したものを、指示された期間、飲むようにしましょう。

冷やしすぎ・温めすぎ

一般に、急性期には冷やし、慢性期には温めることで、痛みは軽減されると言われています。ただいずれの場合も、過度になると逆効果になるおそれがあります。冷却も温熱も医師の指示に従うようにし、冷やしすぎ・温めすぎは控えましょう。