- 肩・肘・膝などの再生医療「PRP療法」
- このような症状・お悩みの方におすすめです
- PRP療法の適応疾患
- PRP療法のメリット・デメリット
- PRP療法の流れ
- 注意事項
- PRP療法の料金
- PRP療法のQ&A
肩・肘・膝などの再生医療「PRP療法」
PRP療法とは、患者様ご自身の少量の血液からPRP(多血小板血漿)を抽出し、肩・肘・膝などの関節、あるいは腱・靭帯・筋肉などに注射する治療のことを指します。
PRPによって自己再生能力を高め、組織の修復を促します。薬物療法と手術のちょうど中間に位置する治療であり、薬物療法で十分な効果が得られない・手術を避けたい・スポーツへの早期復帰を目指したいというケースで特におすすめしております。
PRP療法は現在、保険が適用されず、自費診療となります。ご希望の方は、お気軽にご相談ください。
当院で行う2種類のPRP療法
第2種PRP療法
関節「内」へとPRPを注射するPRP療法です。主に、変形性膝関節症に対して実施します。
効果は、約2ヶ月後から現れます。
第2種:変形性関節症に対する関節内投与
第3種PRP療法
関節「外」へとPRPを注射するPRP療法です。主に、腱・靭帯・筋肉などに対して行います。
効果は、おおよそ2週間~3カ月後から現れます。
第3種:腱、靭帯、筋肉等の関節外投与
このような症状・お悩みの方におすすめです
- なかなか良くならない肩・肘・膝の痛み
- 関節に強い痛みがある
- 膝へのヒアルロン酸が効かなくなってきた
- 関節に何度も水が貯まる
- 人工関節はできれば避けたい
- 筋肉や靭帯の損傷を早く治したい
- スポーツへの早期復帰を目指している
PRP療法の適応疾患
- 変形性膝関節症
- 膝蓋腱炎
- 変形性股関節症
- 半月板損傷
- 軟骨損傷等の膝関節内の損傷
- 肘内側側副靱帯損傷
- 腱板損傷
- 膝関節内側外側側副靭帯損傷
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘・ゴルフ肘)
- 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
- 足首の捻挫(足関節靭帯損傷)
- ハムストリング筋腱損傷(肉離れ)
- アキレス腱損傷
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 頸椎神経根症
- TFCC損傷
- 足底腱膜炎
PRP療法のメリット・デメリット
PRP療法には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
多くの方にとって、初めて受ける治療です。何かご不安なことがあれば、お気軽に医師にお尋ねください。
メリット
- 手術と比べて低侵襲であり、痕はほとんど残らない
- 注射直後から、日常生活に制限がない
- 外来で受けられ、入院の必要がない
- 自分の血液を使用するため、感染症やアレルギーのリスクが低い
- 急性期~慢性期のいずれの段階でも受けられる
デメリット
- 効果、効果が現れるまでの期間には個人差がある
- PRPの注射後の数日間、痛み、腫れ、熱感、赤みなどが生じることがある
PRP療法の流れ
PRP療法は入院不要で、外来で受けられる治療です。
1採血
患者様ご自身から、少量の採血を行います。
2遠心分離
患者様の血液を遠心分離器にかけ、PRP(多血小板血漿)を抽出します。
3PRPの注入
PRPを、患部へと注射します。
注意事項
- 一般的な採血の際と同様、採血によって皮膚のかぶれ・血管や神経の損傷、血管迷走神経反射に伴う気分不快などが生じることがあります。
- 注入後の数日間、患部に痛み、腫れ、熱感、赤みなどが生じることがあります。PRP療法は極めて安全性の高い治療と言われていますが、異常を感じた時にはすぐに当院にご連絡ください。
- 感染などを防ぐため、注入当日の入浴・マッサージ・飲酒・喫煙・激しい運動をお控えください。
- 注入当日からシャワーが可能ですが、患部をこすったり揉んだりしないようにしてください。
PRP療法の料金
| 部位 | 費用(税込み) |
| 関節内 | 49,500円 |
|---|---|
| 関節外 | 31,900円 |
PRP療法のQ&A
PRP療法は、1回で終わる治療ですか?
捻挫や肉離れなどであれば1回で済む(その後痛みが出ない)ということもありますが、全体としては複数回必要になることが多くなります。たとえば、変形性膝関節症であれば1~3週間間隔で2~4回、PRP療法を繰り返すことが推奨されています。難治性のスポーツ障害であれば、2~3回の繰り返しが必要になるというのが目安です。もちろん、不要な追加治療などをおすすめすることはございませんので、安心してご相談ください。
PRP療法に、年齢の上限はありますか?
採血とPRPの注入をするだけの低侵襲治療であり、年齢の上限はございません。むしろ、ご高齢であるために手術を受けられない方にこそ、ご検討いただきたい治療です。ご興味がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
完治は可能でしょうか?
完治は可能であり、完治を目指して治療を行いますが、効果の現れ方には個人差があります。また、たとえば重度の変形性関節症などで強い変形がある場合など、適応外となることがあります。
PRP注入後、生活の制限はありますか?
感染などを防ぐため、注入当日は入浴・マッサージ・飲酒・喫煙・激しい運動をお控えいただきます。シャワーは当日から可能ですが、患部をこする・揉むことは避けてください。翌日以降は、基本的に生活の制限はございません。
PRP療法が受けられないケースを教えてください。
以下に該当する場合は、PRP療法を受けることができません。
- がん治療中の方
- 免疫抑制剤、生物学的製剤を使用している方
- 患部に感染が認められる方、ヘルペスができている方
- 膠原病の既往歴がある方
- 血液疾患のある方、血小板数に異常が認められる方
- 妊娠中または授乳中の方
その他、喘息・アトピー性皮膚炎・蕁麻疹のある方、血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方も、PRP療法の可否を慎重に判断する必要があります。
