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体外衝撃波治療

慢性的な痛みや難治性の痛みを軽減する「体外衝撃波治療」

慢性的な痛みや難治性の痛みを軽減「体外衝撃波治療」 体外衝撃波治療とは、衝撃波(音速を超えて伝わる圧力波)を身体の外から当て、痛みを感じる神経を変性させることで、慢性的な痛みの軽減する治療です。
体外衝撃波治療器は収束型・拡散型の2つがありますが、当院ではいずれの治療器も導入しており、これによりさまざまな部位、種類の痛みに対応が可能です。
海外ではすでに腱板炎・腱付着部炎・偽関節といった疼痛の改善、難治性潰瘍の治療などの治療に広く使用されています。現在、国内では難治性の足底腱膜炎の治療についてのみ、保険が適用されます。

このような症状の方に
おすすめです

このような症状の方におすすめです
  • 治療を開始して半年以上が経過したが痛みが改善しない
  • 痛み止めを飲んで痛みをごまかしている
  • マッサージを受けても痛みが改善しない
  • 定期的に痛みを抑える注射を受けている
  • サポーターなどの装具がないと痛みが強く出る
  • その他、慢性疼痛によって日常生活に支障が出ている
  • 手術は避けたい

対象となる疾患

体外衝撃波治療の対象となるのは、以下のような疾患です。
難治性の足底腱膜炎に対して実施する場合には、保険が適用されます。

  • 足底腱膜炎
  • アキレス腱炎
  • アキレス腱付着部炎
  • 膝蓋腱炎
  • 上腕骨外上顆炎
  • 内側上顆炎
  • 肩関節周囲炎
  • 石灰沈着性腱板炎
  • 腱板炎
  • 偽関節
  • 疲労骨折
  • 舟状骨骨折
  • 早期の離断性骨軟骨炎
  • 早期の骨壊死

体外衝撃波治療の特徴

体外衝撃波治療には、以下のような特徴があります。

低侵襲な治療で負担が少ない

体外衝撃波治療は、患部に衝撃波をあてることで、痛みの原因となっている神経や組織の過敏状態を改善します。注射、切開などは不要であり、皮膚を傷つけることなくお身体への負担の少ない低侵襲の治療と言えます。

副作用がほとんどない

これまで、副作用の報告はほとんどありません。ごく稀に患部の赤み、皮下出血、痛みが生じることがありますが、これらの症状は一時的であり、多くの場合は数日以内に自然におさまります。

高い即効性が期待できる

痛みの原因に直接作用するため、早期に効果を感じられるケースが多くあります。効果には個人差がありますが、治療後、すぐに痛みがなくなり以前と同じように歩行・動作ができた方もいらっしゃいます。
長期間痛みに悩まされていた方にとって、即効性の高さは大きな魅力です。

外来で治療を受けられる

治療に要する時間は1回あたり10分程度と短く、入院などの必要ありません。お仕事や家事など、日常生活の合間にも治療が可能で、通院しながら継続的に治療を行える点も大きなメリットです。

体外衝撃波治療の流れ

体外衝撃波治療の基本的な流れをご紹介します。

診察・検査・診断

1診察・検査・診断

医師が診察、必要な検査を行い、診断します。
難治性の足底腱膜炎と診断された場合には、体外衝撃波治療に保険が適用されます。

体外衝撃波の照射

2体外衝撃波の照射

触診や検査などで部位を特定した上で、体外衝撃波を照射します。
照射の際、多少の痛みがあります。初めは出力を弱めにし、徐々に強くしていきますので、ご安心ください。

3休養期間

約1週間の休養期間を挟みます。
この期間は、抗炎症作用の高い鎮痛剤の使用、激しい運動、物理療法はお控えください。

4継続的な治療

症例によって異なりますが、3~6回程度、治療を繰り返していきます。

体外衝撃波治療の料金

保険適応疾患:難治性足底腱膜炎の場合

一連につき(注) 15,000円(3割負担の場合)

※上記金額以外に診察料などの費用が別途かかります
(注)“一連”とは、治療の対象となる疾患に対して当初予定されている治療計画が終了するまでのことです。治療計画における回数(頻度)は医師が症状を確認して決定いたします。
最終治療から一定期間経過後、当該治療を再度開始した場合、再発とみなし上記金額の負担が必要となります。

難治性足底腱膜炎以外の疾患

1回につき 予約診療料 7,000円

※上記金額以外に診察料などの費用が別途かかります

体外衝撃波治療を受けることができない方

次のような疾患がある方は、悪影響がおよぶ恐れがあるため体外衝撃波疼痛治療器による治療を受けていただくことができません。
あらかじめご了承ください。

  • 捻挫、肉離れなどの急性の痛み
  • 骨粗鬆症
  • 心臓疾患
  • 埋め込み型ペースメーカー
  • 妊婦、出産直後の方
  • 知覚障害がある方

体外衝撃波治療Q&A

痛みはありますか?

体外衝撃波の照射の際、多少の痛みがあります。低出力でスタートし、その後徐々に出力を高めます。ある程度の痛みは、我慢していただく必要があります。

副作用はありますか?

治療後、ごく稀に赤み、皮下出血、痛みなどの副作用が生じることがございますが、その後は時間の経過とともに治まっていきます。万が一異常を感じた時には、すぐに当院にご連絡ください。

治療回数は何回ぐらいですか?

症例によって異なりますが、3~6回くらいの治療が必要になるとお考えください。

治療後、生活の制限はありますか?

治療後1週間は休養期間となり、激しい運動、および抗炎症作用の高い鎮痛剤の使用、物理療法はお控えいただく必要があります。それ以外に特に制限はありません。

治療後、照射した部位が痛むのですが、受診した方が良いでしょうか?

照射後数日間の痛みは、基本的に想定内の副作用となります。アイシングをしたり、市販の痛み止めを飲んだりすることで軽減できます。ただ、痛みが強く日常生活に支障が出ている、痛みが長引く、その他心配が残るといった場合には、お手数ですが受診をお願いします。